憧れ。


by w-rainbow-rieko
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逢いたいです。                



虹に。


昨日、家を出る寸前、パラパラーッと雨が降ってきて

ギャラリーに飾る金木犀を傘をさしながら取っていたら

ふと止んだ。

青空がちらほら見えだして、わたしは期待した。


もしかしたら今、見せてくれるかもしれないって。


その期待に胸を膨らませ

キレイな七色のレインボーカラーを想像しながら

空をずっと見上げた。


だけど、姿を見せてくれることはなかった。



虹と相思相愛になるのはまだもう少し時間がかかるみたいです。




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今個展をさせていただいているギャラリー亜蛮人さんのオーナー上田さんに
教えていただいた詩人、吉野弘さん。

ネットで見てみたらいくつか紹介されていた。


今のわたしにとって、「また」「必要な」「こと」 でした。

今このタイミングだからこそ、わたしの元に届いたことばや世界たち。

上田さん、「榛名山」のこと教えていただいてどうもありがとうございます。


以下、吉野弘さんの詩をいくつかご紹介させていただきます。

皆さんも良かったら、お読み下さいね




「虹の足」


雨があがって
雲間から
乾麺(かんめん)みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる 田圃(たんぼ)の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
――おーい、君の家が虹の中にあるぞォ
乗客たちは頬(ほほ)を火照(ほて)らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。




「素直な疑問符」


小鳥に声をかけてみた
小鳥は不思議そうに首をかしげた。

わからないから
わからないと
素直にかしげた
あれは
自然な、首のひねり
てらわない美しい疑問符のかたち。

時に
風の如く
耳もとで鳴る
意味不明な訪れに
私もまた
素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。





「祝婚歌」


二人が
睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと
気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することになっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとか
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい




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3つの詩を紹介させていただきましたが
他にも、どれもこれも、とても…

もうなんて言っていいか分からないものが溢れてくる詩ばかりでした。


氣付いたら涙が出ていました。


大切なもの

なんて一言ではとても言えないけれど


でも、

大切なもの



そこにひっそりと、でも、しっかりとたたずんでいるような氣がします。


ご興味のある方は、こちらも是非ご覧下さい。

http://ym212152646.fc2web.com/poem-h.y.html





では、4日目、行ってきます。
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by w-rainbow-rieko | 2010-10-11 09:40 | 心に響いたこと