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憧れ。


by w-rainbow-rieko
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美しいとおもった

美しいとおもった_e0051194_13172441.jpg

美しいとおもった_e0051194_13173990.jpg



コレ、パッと見は何か分かりませんよね。

しかも、こんな鉄のような色で、冷たそうだし、とんがってるし、棒だし、、、

でもね、わたしは 本当に 美しい と思ったんです。

何でだろ。

基本的にあまり好きなタイプの建物ではないんですけどね。

ここは大阪・中之島にある 『国立国際美術館』 

すごいでしょ?これ、 美術館 なんですよ☆


昨日、初めて行ってきたんですけど、そこに辿り着く前に少しアーチ状になっている橋があって

そこをぐんぐん歩いていくと、少しずつこの姿が見えてきて、全貌がどんどん明らかになってきて、

近づくにつれて、ものすごくドキドキしました。

わたしには、宮崎監督のアニメの世界に出てくる何かのように感じました☆

そして、全部の形が見えたとき、ことばがでなかったです。

それほど 美しい って思ったんです。

ものすんごく寒かったんですけど、しばらくぼーっと見とれてしまいました☆

で、先に写真に収めようかなとも思ったのですが、見るもの見てからにしようと思い

先に『目的』を果たしに中へ入ることに。


そう、昨日は、『もの派 再考』 という展覧会を見るためにここに行ったのです。

大分前にR.PのOさんから招待券をいただいていて、ずっと行こう行こうって思ってたのに

何やかんやで伸ばし伸ばしになってしまって、やっと昨日☆搬出の前に行くことができました。


『もの派』ってちょっと難しくて、説明するとこんな感じなんですけど・・・
え?わたし?はい。わたしは読んでもイマイチ分かりませんでした...

「もの派」は、戦後日本美術の指標ともなるべき重要な動向であり、
今なお多くの問題を提起する美術運動であり続けています。
「もの派」とは、一つの教義や組織に基づいて集まったグループではありません。
1968年頃から1970年代前半にかけて、石や木、紙や綿、鉄板やパラフィンといった<もの>
を素材そのままに、単体であるいは組み合わせることによって作品としていた一群の作家たち
に対して、そのように呼ぶようになりました。彼らは日常的な<もの>そのものを、
非日常的な状態で提示することによって、<もの>にまつわる既成概念をはぎとり、
そこに新しい世界の開示を見いだしたのです。


と、まぁこんな感じで・・・


これを読む限り一体どんな小難しい、訳の分からない作品が並んでるんだろう・・・?って思うんですけど、
でもね、実際に作品を見たら、全然そんなことなかったです。

むしろ、「もの」そのものをそのまま「もの」として、展示してるって感じでとってもシンプルだし
何もひねってないので、真っ直ぐストレートに伝わってきました。


「うっわ~すごいな~~!」 っていう大きくて激しい感動とか驚きではないけれど、

「うん。コレ好き。いいなぁ。」 っていう静かで穏やかな心の変化を感じとれました。


そう思えたのはそれぞれの作品たちが 『静かにそこにいる』、 『そっと佇んでる』 
っていうやさしい雰囲気を出していたからでしょう☆


わたしたちの生活にとても身近なものたちで構成されているので、とても自然体で
とてもリラックスした状態のいちばんいい自分のままで、作品たちと対峙することができました。

水や木、鉄、ゴム、石、紙、金網、ひも、針金、土、粘土、布、シミ、糸、電球、靴、鏡 etc...

普段何気なく使ってるものたちでこれだけの作品ができるんだっていうこと、
それに気付けたっていうか、教えてもらったっていうか、新しい世界を知れたっていうか、
これからいくらでも新しいもの、新しい可能性、を見つけていけるんだって思えたことが
わたしにとって、とてもとても大きな収穫になりました。

限りなくある素材同士の限りない組み合わせ、あぁ考えただけでも、想像しただけでも
あぁ  嬉しくなってくる。 楽しくなってくる。


色んな人がわたしに言ってくれる。

『色んなものをたくさん見なさい』
『とにかく見なさい、触れなさい』
『そして、感じなさい、考えなさい』



本当にその通りだと思う。


いいものをつくりたいなら動け。

自分の足で探せ。見つけろ。

感動しろ。焼き付けろ。忘れるな。

そのとき想ったこと、感じたことを

忘れるな。

見るもの全てが自分の財産。

たくさんの引き出しを持てば持つほど

作品に幅が出る。

作品が生きてくる。

自分のものになる。

そう、自分のものに。



昨日見た作品たち、出会えて良かったです。
本当に行って良かったです。
Oさん、ありがとうございました。




美術館の外観の写真を撮ろうと思って、またしばらくうっとり眺めてました☆

もう少し見ていたかったんですけど、搬出の時間も迫っていたし、とりあえず撮ろうとデジカメを構えました。


しかし。

入らない。。。。

あまりの高さと長さと大きさに    全部が入らない。。。

至近距離から、結構アップで撮りたかったのに  全くもって無理。

「どこまで下がれば全景が写るんだ?!」と思い、下がっては振り返りカメラを覗く、入らない・・・

また下がっては振り返りカメラを覗く、  まだ  入らない・・・


これを何回繰り返しただろう・・・

最後にはもうカメラを構えたまま、後ろ向きで後ずさりして下がってましたよ(^^;)

それでもかなり下がって下がって、やっと「あ!入るかも!」と思ったところにきたとき

『ガチャン!!』

端っこの方に置いてあったカフェの看板と机とイスにぶつかりました。。。

それらが倒れる寸前ギリギリセーフで何とか支えましたが、
それほど全く周りが見えてなかったということですね・・・  危なかった・・・

わたし 夢中になりすぎ(="=;)   ホント ばか。

で、結局はものスゴイ!離れたところから撮りました・・・それでも上の方はちょっと切れかけ=3

でも、満足です♪


あと、これを見つけられたことも 嬉しかったです☆
美しいとおもった_e0051194_14163832.jpg

美術館の入り口のすぐ手前にありました。
ちょっと覗き込まないと気付かない、だけどしっかり主張してる。
そんなさりげなさがわたしはスキです。

rainbow 色 の光が 水とともに流れていました ☆夜は光ってもっとキレイなんだろうな☆
by w-rainbow-rieko | 2005-12-18 14:15 | アート